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光る☆

漫画ゲームアニメ映画音楽など。ネタバレ注意。

魂のエッセイ『超人計画』

本の感想

 

超人計画 (角川文庫)

超人計画 (角川文庫)

 

 

 この本は、以前書いた記事『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』の作者、滝本竜彦氏のエッセイだ。

 ひきこもりの青年滝本くんが、脳内彼女レイと共に超人を目指す話である。なんともぶっとんだ作品だ。読んでいて思わず吹き出したこと数回。特にNHKの番組に出演、きのこ栽培、ハゲの話には笑った。シュールすぎる。レイとの掛け合いも最高。

 男はマザコンと言うが、それを象徴しているのがレイである。というのは考えすぎだろうか。しかし元ネタの『新世紀エヴァンゲリオン』でも、レイはシンジの母、ユイのコピーだった。脳内彼女とは理想の彼女であると同時に、母なのだ。滝本くんを見守るレイの視線は母親のそれだった。滝本くんは生身の彼女を作って新しい世界へと足を踏み出す。そうすれば邪魔もしたくなるし、生身の彼女が憎らしくもなる。しかしそれでは駄目なのだ。だから、「ダメ、ゼッタイ!」とレイは言う。それも滝本くん自身が設定していると思うと色々泣ける。

 ヒキ体質の自分は読んでいてグサグサ刺さるところがあり、若干胸が痛くなった。ここまで自分を曝け出した作品というのは、やはり人の心に刺さる。

 面白かった。

 

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