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光る☆

漫画ゲームアニメ映画音楽など。ネタバレ注意。

第12回電撃小説大賞銀賞受賞作『火目の巫女』

本の感想

 

 

 重い話をネットで探していて、偶然発見した作品。そのためちょっと古い。しかし電撃小説大賞銀賞受賞の作品ということで、面白さは折り紙付きだ。加えて、表紙の女の子が可愛い。やはりラノベにおいてイラストは重要だ。

 作者は気にしないで買ったのだが、なんだか見覚えがある名前。ぐぐってみれば、『さよならピアノソナタ』のひと。『ピアノソナタ』は一巻だけ読んだことがあったのだ。キャラがテンプレで苦手だったが、物語の雰囲気は好きだった。ということで期待。早速読んでみた。

 話に関しては、期待していたほど重く感じなかった。私が鬱系の話を読み漁っているせいもある。単に不幸な設定を盛ってみた、という印象。火目のシステムはいい感じ。なんだかんだで助かるのかと思っていた常盤が死ぬ展開も、思い切りが良くて好きだ。

 戦闘描写も熱い。喰蔵に伊月が喰われそうになる、からの常盤の絶叫。伊月の鳴箭は燃えた。次点で、常盤と伊月の競射か。

 それだけに終わり方は少し残念だった。結果的にシリーズ三巻まで出ているとはいえ、これ一冊だけではどうにも釈然としない。余韻のある終わり方と言えば聞こえは良いが、読後感はあまり良くない。

 しかし、壮大な世界観にも関わらず全体を通して綺麗にまとまっている。これからに期待、という意味では銀賞に相応しい作品だった。事実、杉井氏はヒット作を飛ばす。

 杉井氏のファンであっても、そうでなくとも、一度は読む価値のある作品だ。

 

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