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光る☆

漫画ゲームアニメ映画音楽など。ネタバレ注意。

書き下ろし短編も収録の『イリヤの空、UFOの夏―オフィシャル・イラストレーションズ』

秋山瑞人

 

 

 今回取り上げるのは、『イリヤの空、UFOの夏―オフィシャル・イラストレーションズ』だ。秋山瑞人書き下ろし短編『グラウンド・ゼロ』も収録されている。

 自分は駒都えーじ氏のイラストが好きである。同人誌や画集を買う程度にはファンだ。イリヤを知らなくてもこの本を買っていただろう。そして、原作に興味を持つ。瑞っ子になるのは時間の問題だったのかもしれない。

 さらにキャラクターデザインは美少女アニメーター(でいいのか?)の倉嶋丈康氏。最近では『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』のキャラクターデザインが有名だろうか。このふたりの絵の相性は良く、アニメでも原作のイメージそのままのキャラクターたちが動き回っていた。

 とにかく、イリヤは自分の好きなひとたちがつくり上げた作品であり、そういう意味でも特別な作品である。

 本の内容だが、タイトルの通りイラストがメインである。表紙、章扉、DVDジャケットなどのすでに見たことのあるものから、特典用のイラストなども収録されている。特にアニメ店長の格好をしたイリヤが可愛い。カバーイラストは、大きなサイズで見るとまた違った印象である。イラストすべてに駒都氏、倉嶋氏の解説もあり。当時の苦労が窺える。

 メカニック設定も載っており、原作では詳しいことが語られなかったブラックマンタについても、その姿をじっくり見ることができる。作品用語集もついているのだが、「ギー」や「グリーンカレー」など、かなり細かいところまで網羅している。名セリフ集やストーリーガイドもあり、これを読めば、原作やアニメを見返したくなること確実である。

 そして、秋山瑞人の書き下ろし短編『グラウンド・ゼロ』。イリヤと浅羽が出会う直前を描いている。

 本編を初めて読んだとき、しっくりこなかったことがひとつあった。イリヤはなぜ出会ったばかりの浅羽を好きになったのだろう。溺れたところを助けてもらったから。泳ぎを教えてもらったから。はじめてひとに優しくされたから。確かにそれらしい理由はある。イリヤが浅羽を好きになるための筋は通っている。しかしいまいち納得できないような、気持ち悪い感覚があった。

 『グラウンド・ゼロ』はそんな気持ち悪さを解消する手助けになった。イリヤがどんな気持ちであのプールサイドに立っていたのか。それを知ったとき、また違う気持ちで本編を読むことができた。ぜひ読んでみてほしい。値段以上の価値がある。

 

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